旧規格の消火器は、今年の12月31日までに交換が必要です
今から10年前、古い消火器の破裂事故が続いたのをきっかけに、2011年1月に『消火器の規格省令』が改正され、それまでに設置されていた旧規格の消火器が失効しました。
ただし、本年の年末、2021年12月31日までは、特例で設置が認められています。同時に消火器の点検基準も改正され、製造年より10年経過した消火器の耐圧性能試験が導入されました。
これらのことからこの10年間で、ABC粉末消火器の大部分の、製造年から10年経過した消火器は、新規格の消火器に更新されていると思われますが、今年の年末までが交換の期限ですので、今一度失効している旧規格の消火器が残っていないか、ご確認をお願いします。
なお、耐圧性能試験が必要のない、失効の二酸化炭素消火器・ハロン消火器などは、製造年から10年経過した消火器でも特例期間中は設置が出来たので、交換が漏れているものがありますので、ご注意お願いします。
注:ハロン消火器は、新規格品は、発売も生産もされていません。
旧規格の消火器の見分け方
情報機器対策に液体系消火器のご提案
最近、事務所内には多数の情報機器が設置されているために、ABC粉末消火器使用時の二次的汚損による被害の拡大が懸念されます。
そこで、下記の2種類の液体系の消火器をご提案します。
NTTのIP網移行に伴い火災通報装置に不具合発生
NTTでは、コミュニケーション手段の多様化に伴い、固定電話の契約数等が減少し、電話サービスのために用いられている公衆交換電話網の設備(中継交換機・信号交換機)が 、2025年頃に維持限界を迎えることから、固定電話(加入電話・INSネット)の設備 を切替え、2024年1月にIP網へ移行されます。
一般の電話設備に関しては、IP網移行後も問題なく利用できます。
但し、『火災通報装置』(平成28年4月告示以前のもの)で、消防からのコールバックを受けられないという不具合が発生します。
対象となる火災通報装置
下記の3つの全てに該当する火災通報装置
(1)NTT固定電話(加入電話)回線に通報装置を接続している
(2)ナンバー・ディスプレイ、ダイヤルインサービスのいずれか、または両方を契約している
(3)平成28年(2016年)告示改正以前の火災通報装置
不具合内容
〔1〕事象1(ナンバー・ディスプレイ契約、モデムダイヤルイン契約)
①火災通報装置を接続している加入電話回線がナンバー・ディスプレイ契約及びモデムダイヤルイン契約をしている場合、コールバック時又は自動呼び返し時に通話を成立させる呼び出し信号(IR信号)の前に情報信号(CAR信号)が発信される。
②特定の火災通報装置は、先に発信されたCAR信号をIR信号と誤認識して呼び出し音が鳴動してしまう。
③CAR信号発出の6秒後にIR信号が発出されるため、その6秒間に火災通報装置の受話器を取ってしまう(オフフックする)と通話が成立しない事象が発生する。
〔2〕事象2(PBダイヤルイン契約)
①火災通報装置を接続している加入電話回線がPBダイヤルイン契約をしている場合、コールバック時又は自動呼び返し時に火災通報装置と通話が成立するためには、受話器を取った後にIP網から発信される内線指定信号(PB信号)に対して、受信完了信号を返す必要がある。
②すべての火災通報装置は、当該信号を返すことができないため、話中状態となり通話が成立しない事象が発生する。
対処方法
2023年12月末までに下記対応の実施をお願いします。
事象1については、次のいずれかの対処を、事象2については(1)又は(2)の対処を実施することにより事象が改善されます。
お客様の契約内容等の問い合わせ先:NTT西日本 0120-556-339
(1)ナンバー・ディスプレイ契約等の契約をやめる。 →NTTへ連絡してください
(2)ナンバー・ディスプレイ契約等をしている加入電話回線と火災通報装置の回線を分ける。 →NTT・電話業者へ連絡してください
(3)火災通報装置をCAR信号に対応している機種(平成28年4月告示対応商品)に交換する。 →弊社で対応いたします