落雷被害の1/4 は、消防設備で発生しています
落雷被害の1/4 は、消防設備で発生しています

今年も梅雨の末期、 落雷により自動火災報知設備への被害が発生しました。受信機の基盤がおかしくなり、感知器のライン線を抜いても発報状態が復旧しなくなったり、感知器自体が故障し(内部の回路で短絡状態になっている)発報状態のままで復旧しないケースがありました。
左の円グラフは、 全国自治協会の2012年度の雷による設備別の共済金支払件数の内訳ですが、1/4が防災設備・自動火災報知設備となっています。また、右の円グラフは、上記の雷被害における落雷の種類を表していますが、ほとんどが、直接的な落雷によるものではなく、誘導雷や逆流雷によるものであることがわかります。
雷の被害から消防設備を守る方法をご説明します。
左の円グラフは、 全国自治協会の2012年度の雷による設備別の共済金支払件数の内訳ですが、1/4が防災設備・自動火災報知設備となっています。また、右の円グラフは、上記の雷被害における落雷の種類を表していますが、ほとんどが、直接的な落雷によるものではなく、誘導雷や逆流雷によるものであることがわかります。
雷の被害から消防設備を守る方法をご説明します。
〔雷被害を起こす落雷の種類〕
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直擊雷 建築物の避雷針やアンテナ、送配電線、通信線などに直接落雷する現象。 衝撃は大きいが、影響は局所的 |
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誘導雷 直接の落雷ではなく、近傍の樹木や建築物への落雷によって、雷放電路に流れる電流による電磁界の急変により、導体(送配電線、通信線など)に誘導された雷サージが発生する現象。 衝撃は比較的小さい、影響は広範囲 |
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逆流雷 構造物などへの落雷による接地電位上昇によって、引き込まれている導体(送配電線、通信線など)に落雷電流の一部が流出する現象。 衝撃は比較的大きく、影響はやや限定的 |
〔自動火災報知設備が被害を受けるケース〕

自動火災報知設備の雷対策(音羽電機工業㈱製)
弊社では、雷害から設備を守る方法として、音羽電機工業㈱製のSPD(避雷器)により保護させる方法をお勧めしています。前頁の自火報設備の被害のケースからもわかるように、感知器配線などのように距離が長く、また、熱電対線のように天井部に張り巡らせている場合、更に屋外を配線している場合もあり、様々な場所からの雷サージの侵入が予測されます。そこで、有効なSPDの設置方法に関して、事前に雷サージの進入路などを調査し、侵入リスクの高い部分や受信機・防災制御盤などの重要設備への設置をご提案させていただきます。
尚、SPDは、電源線、信号線、伝送線にも設置ができ、P型受信機でもR型受信機にも対応できます。
雷の誘導雷等によって一定以上の大きな電圧が生じた場合、これらの過電圧を有効に大地に放電し、電気施設の絶縁を保護すると共に、放電現象が実質的に終了した後も引き続いて電力系統から供給され、SPDを流れる商用電流を短時間のうちに遮断して、系統の正常な状態を乱す事なく現状に自復する機能(続流遮断機能)をもった装置です。


音羽電気工業㈱ホームページより



