防災管理点検資格者による点検と報告義務
防災管理点検制度より、一定規模の防火対象物の管理について権原を有する者(建物のオーナー、事務所の代表者等)は、防災管理点検資格者に防災管理上必要な業務等について点検させ、その結果を所轄消防署長に毎年1回報告することが義務付けられています。
防災管理点検対象物
次のいずれかに該当する建物は点検対象物です。
階数 |
延べ面積 |
階数が4以下の防火対象物 |
50,000㎡以上 |
階数が5以上10以下の防火対象物 |
20,000㎡以上 |
階数が11以上の防火対象物 |
10,000㎡以上 |
地下街 |
1,000㎡以上 |
※共同住宅(5項ロ)・格納庫等(13項ロ)・倉庫(14項)は除く
※複合用途は共同住宅(5項ロ)・格納庫等(13項ロ)・倉庫(14項)を除いた規模
※同一敷地内同一所有者の建物は合算した規模
当社の防災管理点検の内容
法定点検項目
①防災管理に関係する書類の点検
・防災管理者の選任(解任)
・消防計画書
・自衛消防組織
・避難(防災)訓練
・自主検査等の内容確認
・防災管理業務の一部委託状況
②避難上必要な施設の点検
通路に可燃物が散乱していないか
防火戸の前に物がないか
③震災軽減のための設備・資機材の点検
- 備品の落下、転倒防止措置の点検
避難経路上の物品落下や転倒防止・ガラス飛散防止など
- 消防計画書に記載されている、震災軽減のための設備とその点検整備状況の確認
- 消防計画書に記載されている、震災軽減のための資機材とその点検整備状況の確認
報告書作成
点検結果から3つのランクに分類して報告書をまとめます。
- Aランク
- 法令に照らし
不良と思われるもの
- Bランク
- 防災管理点検の特例認定取得を取得するために改善したほうがいいもの
- Cランク
- 安全等を考慮し、貴社で判断し
改善したほうがいいもの
点検報告のながれ
点検は防災管理点検資格者が行わなければなりません。
当社では消防法で義務化されていない工場や事業所においても、BCPの一環として同様の内容の「防災リスク診断」を実施しています。